このブログを立ち上げて初めての投稿になります。
はじめてに相応しいものと気構えしてしまいましたが、自宅近くにあった子どもの頃の懐かしい味と共に想い起される菓匠三全の仙台銘菓『萩の月』の看板を採集しました。
調べたところ「萩の月」の誕生が1984年ですので、その当時の揮毫者の意気込みを見せつけられます。
私が育ったところは宮城県の片田舎で、最寄りの駅は車で30分程かかります。
そんな田舎の子どもにとって、日曜日にジャスコ船岡店(現イオン船岡店)に出掛けることは子どもながらのステータスだったのです。
ゲームセンター、おもちゃ屋さん、本屋さん、CD屋さん、たこ焼きさんなんでもありました。
その道中は車でやはり30分くらいですが、子どもの感覚ではとても長くボーっと外を眺めていると何カ所かに「萩の月」の看板があります。
今でも看板を見ると、鼻の奥がむず痒くなるようなカスタードの甘い香りがします。
萩の月はカスタードをカステラ生地で包んだこれでもかというくらい柔らかく、私の感覚ですがカスタードにバニラビーンズは使用していないと思われ、和風感漂うあくまで「高級カスタード饅頭」なのです。
全国で模倣、類似品は数多くあれど「萩の月」は題字を含め唯一無二の傑作菓子です。
パッケージにも「萩の月」の題字が使用されていますので、ご覧になりながら、是非ご賞味お試しください。
genpopo