擬態語表現の面白さ「パックンチョ」文字

パッケージ

オノマトペという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

擬音語と擬態語を総称してオノマトペと言うそうです。

擬音語は例えばネコの鳴声を「ニャーニャー」と音を言葉で表現するために用いられるものです。

擬態語は「ドキドキ」など実際には聞こえないけれども、その状態をそれらしい言葉で表現するために用いられるものです。

これは、森永製菓のパックンチョのパッケージ文字です。

「パックン」は、口を勢いよく開き一瞬のうちに頬張る擬態語ですね。

「チョ」はチョコレートの「チョ」でしょうか?

この文字を見ると、私自身の幼少の記憶と重なっているのか、4歳くらいの子どもがパックンチョの箱を握りしめ公園を駆け回っている様子が思い浮かびます。

あまりにも夢中で走り回り、中からその菓子が飛び出しても拾って「フーフー」と息を吹きかけ食べるのです。

子どもの頃の無邪気な楽しさを秘めた文字のように感じるのです。

丸く薄いビスケットの焼き菓子に裏からチョコレートが注入されています。

技術的にかなり手の込んだ菓子だと思います。

このパックンチョ文字は3つの表現要素で構成されていると感じます。

要素別に色分けして見ました。

まず赤の囲み部は、雫「💧」表現です。

「パ」の半濁点部を除いた「ハ」と「ク」の第一画目です。

黄の囲み部は、「〇」の機械的な円形表現です。(「機械的な」と書いたのは楕円ではない狂いの無い「正円形」と感じるからです。)

「パ」の半濁点部と、「ツ」の一画と二画目、「ン」の一画目、「ヨ」の二画目です。

青の囲み部は、「パックンチョ文字」の大半を占めているベースとなる文字で「牛のツノポップ体」のような風情です。

構成するデザイン文字に統一感を持たせるためには、「パックンチョ文字」のように表現要素は多くても3つが限界ではないかと思われます。

それ以上だと構成に統一感が無く、見る側に良い印象を与えることができないように感じます。

私も10年前に独創的な書作品を製作しようと、一つの作品に様々な要素を取り入れたことがあります。

しかし、これが最悪でした。

基本的な技術がないからこれに走ったのです。

これは口頭だけでは説明できないので後日、その作品と共に恥ずかしながら紹介したいと考えています。

パックンチョ文字は今後、その文字を見る度に己の過去の未熟さを振り返るきっかけになってしまうなぁと恥ずかしさに「もじもじ」している現在です。

このblog記事を書いている間にも「フーフー」と「もじもじ」の2回オノマトペを使いました。

さあ皆さんはオノマトペを一日何回使ってますか?

genpopo

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